2019年01月15日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
1月11日から1月15日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。
【火山活動の状況】
新燃岳では火山活動の低下傾向がみられていますが、これまでも火山性地震の増減などを繰り返しており、再び活発化する可能性があります。
今期間、噴煙が最高で火口縁上500mまで上がりました。
火口直下を震源とする火山性地震は、少ない状態で経過しました。火山性微動は観測されていません。
11日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は検出限界未満(前回2018年10月13日、1日あたり50トン)でした。
1月11日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動
1月11日 0回 0回
12日 5回 0回
13日 6回 0回
14日 0回 0回
15日15時まで 2回 0回
GNSS連続観測では、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びは鈍化しているものの継続しています。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、18日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。