【火山情報】

2019年01月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 1月4日から1月7日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 新燃岳では火山活動の低下傾向がみられていますが、これまでも火山性地震の増減などを繰り返しており、再び活発化する可能性があります。

 今期間、白色の噴煙が火口縁上100m以下で推移しました。

 火口直下を震源とする火山性地震は、少ない状態で経過しました。火山性微動は観測されていません。

 1月4日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

            火山性地震 火山性微動
  1月 4日        1回    0回
     5日        2回    0回
     6日        3回    0回
     7日15時まで   6回    0回

 GNSS連続観測では、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びは鈍化しているものの継続しています。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
 なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年01月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 1月4日から1月7日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が継続しています。
 
 硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が200mまで上がるなど活発な噴気・熱泥噴出活動が続いています。また、硫黄山の西側500m付近では、噴気が50mまで上がりました。硫黄山南監視カメラでは、引き続き硫黄山の南側の湯だまりを確認しています。
 
 硫黄山付近では、火山性地震がやや多い状態となっています。浅い所を震源とする低周波地震も引き続き発生しています。火山性微動は観測されていません。また、硫黄山周辺でも火山性地震が時々発生しています。
 
 1月4日からの硫黄山付近の火山性地震(ごく微小な地震を含む)、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震       火山性微動
  1月 4日      27回 (19回)    0回
     5日      20回 (13回)    0回
     6日      17回 (11回)    0回
     7日15時まで 18回 (11回)    0回
                 ()内はごく微小な地震
 
 GNSS連続観測では、硫黄山近傍の基線で伸びの傾向が続いています。また、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びは鈍化しているものの継続しており、火山活動の長期化も考えられます。
 
 硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が継続しており、ごく小規模な噴火の可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年01月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 1月4日から1月7日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、このうち1回が爆発的噴火でした。6日10時21分の爆発的噴火では、噴煙は火口縁上2000mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は8合目(南岳山頂火口より500mから700m)まで達しました。また、同火口では高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は概ね少ない状態で経過しています。また、噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 1月4日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動 爆発的噴火
  1月 4日       94回   44回    0回
     5日       25回   16回    0回
     6日        8回    3回    1回
     7日15時まで   9回    1回    0回
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは2018年3月頃から停滞していますが、長期にわたり供給されたマグマが蓄積した状態です。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。