2020年03月02日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
2月28日から3月2日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。火山性地震の回数は増減を繰り返しており、火口西側斜面の割れ目から噴気がみられるなど火山活動が高まっています。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震の回数が、2019年11月以降増減を繰り返しており、2月29日から3月1日にかけて多い状態になりました。火山性微動は観測されていません。
火口西側斜面の割れ目からの噴気が引き続き確認されており、最高で90mまで上がりました。新燃岳火口からの噴煙の状況や、傾斜計等による地殻変動のデータに特段の変化は認められていません。
2月28日からの火口直下を震源とする火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動
2月28日 8回 0回
29日 37回 0回
3月 1日 64回 0回
2日15時まで 10回 0回
新燃岳では、火山性地震の回数は増減を繰り返しており、火口西側斜面の割れ目から噴気がみられるなど、火山活動が高まった状態となっていることから、今後の情報に留意してください。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。