【火山情報】

2020年05月04日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 5月1日から4日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、4月20日から増加していた火口直下を震源とする火山性地震は、27日以降少ない状態で経過しています。
 
 新燃岳では、火山性地震は減少していますが、火山ガス(二酸化硫黄)の放出や、火口西側斜面の割れ目において噴気や地熱域が継続して認められるなど、火山活動が高まった状態となっていることから、今後の情報に留意してください。
 
 5月1日からの火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。火山性微動は観測されていません。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震
   5月1日         6回
     2日         2回
     3日         3回
     4日15時まで    1回

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年05月04日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 5月1日から4日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 南岳山頂火口では、2日15時10分に噴火が発生し、噴煙は火口縁上1400mまで上がりました。また、同火口では、高感度の監視カメラで夜間に火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は噴火に伴って発生しています。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。また、GNSS連続観測では、2019年9月頃から桜島島内の基線のわずかな伸びが認められています。これらのことから、桜島では今後も噴火活動が継続する可能性があります。
 
 1日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
          火山性地震 火山性微動   爆発
  5月1日       4回    0回   0回
    2日       1回    3回   0回
    3日       4回    0回   0回
    4日15時まで  3回    2回   0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。