【火山情報】

2021年11月29日16時00分 発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 本日(29日)06時頃から10時にかけて、硫黄山の南西約3kmの浅いところを震源とする振幅の大きな火山性地震が、断続的に発生しました。

【火山活動の状況】
 本日(29日)06時頃から10時にかけて、硫黄山の南西約3kmの浅いところを震源とする振幅の大きな火山性地震が、断続的に発生しました。最大震度2を観測した地震が6回、最大震度1を観測した地震が3回発生しましたが、10時以降は発生していません。

 振幅の小さな火山性地震は、15時現在も減少傾向ながら断続的に発生しています。火山性微動は観測されていません。
 
 本日、硫黄山及びえびの高原周辺で実施した現地調査では、噴気や地熱域に特段の変化は認められませんでした。
 
 今回の地震の発生前後で、硫黄山付近の噴煙の状況や火山性地震の増加、地殻変動等の特段の変化は認められていません。

【防災上の警戒事項等】
 現在活発な噴気活動がみられている硫黄山の西側500mの噴気地帯から概ね100mの範囲、及び硫黄山火口内では、熱水・熱泥等が飛散する可能性がありますので注意してください。また、火山ガスにも注意してください。地元自治体等が行う立ち入り規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでください。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年11月29日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月26日から29日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 26日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1200トン(前回16日、700トン)とやや多い状態でした。
 
 9月13日から観測された山体膨張を示すわずかな地殻変動は、10月中旬頃から概ね停滞した状態となっています。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。今後、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  11月26日        2回  0回
     27日        2回  0回
     28日        3回  0回
     29日15時まで   0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、12月3日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年11月29日09時00分 発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 えびの高原の西側で、本日(29日)06時12分頃に振幅の大きな火山性地震が発生しました。

【火山活動の状況】
 えびの高原の西側の浅いところで、本日06時12分頃に振幅の大きな火山性地震が発生しました。えびの市及び霧島市周辺では体に感じる揺れを確認しています。火山性地震は08時現在も断続的に発生しています。火山性微動は観測されていません。
 
 硫黄山では、GNSS連続観測で2020年5月頃から山体膨張を示すわずかな伸びの傾向がみられていましたが、2021年2月以降は停滞しています。今回の地震の発生前後で、硫黄山付近の噴煙の状況や火山性地震の増加、傾斜変動等の特段の変化は認められていません。
 
 今後の火山情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 現在活発な噴気活動がみられている硫黄山の西側500mの噴気地帯から概ね100mの範囲、及び硫黄山火口内では、熱水・熱泥等が飛散する可能性がありますので注意してください。また、火山ガスにも注意してください。地元自治体等が行う立ち入り規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。