2022年03月02日17時00分 発表
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。火山活動が次第に高まってきており、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。今後の情報に注意してください。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震がやや増加しており、本日(2日)16時までの24時間で15回発生しました。火山性微動は観測されていません。
3月1日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震
3月 1日 5回
2日16時まで 11回
本日、気象庁機動調査班(JMAーMOT)が新湯温泉付近から実施した現地調査では、これまでの観測と比較して特段の変化は認められませんでした。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む一部の基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
火山活動がさらに活発化する可能性がありますので、今後の情報に注意してください。
【防災上の警戒事項等】
活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、3日(木)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。