2022年03月07日16時00分 発表
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震の更なる増加は認められず、火山活動が更に活発化する傾向は認められません。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が1日以降やや増加しましたが、本日(7日)15時までの24時間では10回と更なる増加は認められません。火山性微動は観測されていません。
4日以降、新燃岳火口では、噴煙の高さは火口縁上100m以下で経過し、火口西側斜面の割れ目では、噴気が最高で100mまで上がりました。
韓国岳監視カメラでは、2月に入り、新燃岳火口の西側斜面の割れ目付近において地熱域のわずかな広がりが認められています。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む一部の基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震の更なる増加は認められず、火山活動が更に活発化する傾向は認められませんが、今後の火山情報等に注意してください。
3月4日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震
3月 4日 5回
5日 5回
6日 9回
7日15時まで 6回
【防災上の警戒事項等】
活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。