2022年03月14日16時00分 発表
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震の更なる増加は認められず、火山活動が更に活発化する傾向は認められません。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が1日以降やや増加しましたが、本日(14日)15時までの24時間では4回と減少しており、更なる増加は認められません。火山性微動は観測されていません。
11日以降、新燃岳火口では、噴煙の高さは火口縁上50m以下で経過し、火口西側斜面の割れ目では、噴気が最高で100mまで上がりました。
韓国岳監視カメラでは、2月に入り、新燃岳火口の西側斜面の割れ目付近において地熱域のわずかな広がりが認められています。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む一部の基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
新燃岳では火山活動が更に活発化する傾向は認められませんが、火口直下を震源とする火山性地震がやや多い状態で経過しているため、今後の火山情報等に注意してください。
11日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震
3月11日 0回
12日 4回
13日 9回
14日15時まで 1回
【防災上の警戒事項等】
活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関する解説情報の発表はこれで終了します。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。