2024年11月27日16時10分 発表
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震はやや多い状態で経過しています。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が23日から24日にかけて増加し、その後はやや多い状態で経過しています。
監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。
新燃岳近傍に設置している傾斜計では、特段の変化は認められません。
25日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)は検出できませんでした。
GNSS連続観測では、霧島山を挟む基線及び新燃岳を挟む基線の伸びは停滞しており、特段の変化は認められません。
噴煙や地熱域、地殻変動の状況に特段の変化は認められませんが、10月下旬以降火山性地震の増減が繰り返されていることから、今後の火山に関する情報に注意してください。
25日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震
11月25日 0回
26日 6回
27日15時まで 22回
【防災上の警戒事項等】
活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、29日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。