2019年11月18日16時20分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
新燃岳では、昨日(17日)19時頃から火山性地震が増加しており、噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
新燃岳では、噴火が発生するおそれがあります。
昨日(17日)19時頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加しており、本日(18日)は15時までに16回発生しました。
火山性微動は観測されていません。
11月16日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震
16日 1回
17日 12回
18日15時まで 16回
国土地理院によるGNSS連続観測では、霧島山を挟む基線に2019年10月頃からわずかな伸びの傾向がみられます。
傾斜計の観測データには特段の変化は認められません。
監視カメラによる観測では、昨日(17日)20時以降、天候不良のため噴煙などの状況は不明です。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、19日(火)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。