2020年01月24日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
1月20日から24日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。
【火山活動の状況】
新燃岳では、1月2日に火口直下を震源とする火山性地震が増加しましたが、その後は概ね少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
21日に韓国岳から実施した現地調査では、引き続き火口内を覆う溶岩の中心部及び縁辺部の一部で白色の噴気が上がっているのを確認し、これまでの観測と同様に中心部や東側で温度の高い領域が認められました。
1月20日からの火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震
1月20日 0回
21日 0回
22日 1回
23日 1回
24日15時まで 0回
傾斜計等の地殻変動観測データに特段の変化は認められません。
監視カメラによる観測では、噴煙の状況に特段の変化は認められません。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、27日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。