2020年02月25日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
2月21日から25日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が19日に多い状態となりましたが、その後は少ない状態で経過しています。21日以降、火山性微動は観測されていません。
火口西側斜面の割れ目からの噴気が引き続き確認されています。山頂火口からの噴煙の状況や、傾斜計の観測データに特段の変化は認められていません。
2月21日からの火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動
2月21日 6回 0回
22日 2回 0回
23日 3回 0回
24日 1回 0回
25日15時まで 3回 0回
新燃岳では、火口西側斜面の割れ目から噴気がみられるようになり、火山性地震の増加や火山性微動が発生するなど火山活動がやや高まった状態となっていることから、今後の情報に留意してください。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、28日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。