2020年02月28日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
2月25日から28日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。火山性地震が時々増加し、火口西側斜面の割れ目から噴気がみられるなど火山活動がやや高まっています。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が26日に多い状態となりました。火口直下の火山性地震は、2019年11月以降、時々増加が認められています。火山性微動は2月21日以降観測されていません。
火口西側斜面の割れ目からの噴気が引き続き確認されており、最高で100mまで上がりました。新燃岳火口からの噴煙の状況や、傾斜計等による地殻変動のデータに特段の変化は認められていません。
2月25日からの火口直下を震源とする火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動
2月25日 4回 0回
26日 42回 0回
27日 7回 0回
28日15時まで 8回 0回
新燃岳では、火山性地震が時々増加し、火口西側斜面の割れ目から噴気がみられるなど火山活動がやや高まった状態となっていることから、今後の情報に留意してください。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、3月2日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。