【火山情報】

2020年08月03日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月31日から8月3日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、7月9日以降、噴火(ごく小規模な噴火を含む)は観測されていません。
 今期間、火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、6月下旬から山体膨張を示す緩やかな地殻変動が観測されていましたが、7月中旬以降鈍化もしくは停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマの供給、蓄積が継続しており、噴火活動が再び活発化する可能性があります。今後の情報に留意してください。
 
 火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動   爆発
  7月31日       0回    0回   0回
  8月 1日       0回    0回   0回
     2日       2回    0回   0回
     3日15時まで  0回    0回   0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。