2018年09月28日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
9月25日から9月28日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火山活動がやや高まった状態が継続しています。
火口直下を震源とする火山性地震は、25日からやや多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
26日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり60トン(前回5日、400トン)と少ない状態でした。
白色の噴煙は火口縁上50m以下で経過しました。
傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。
9月25日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動
9月25日 16回 0回
26日 16回 0回
27日 27回 0回
28日15時まで 9回 0回
GNSS連続観測では、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びは継続しており、火山活動の長期化やさらなる活発化の可能性もあります。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、10月1日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。