2023年07月11日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
硫黄山では火山活動が高まった状態となっています。硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
【火山活動の状況】
本日(11日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、硫黄山の南側の噴気地帯で活発な噴気活動を引き続き確認しました。硫黄山付近の地熱域に特段の変化は認められませんでした。
硫黄山では、火山性微動は7日17時以降発生していません。硫黄山付近の浅いところを震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。
硫黄山では、GNSS連続観測で硫黄山近傍の基線において、2023年5月頃から硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びがみられているなかで、火山性微動が発生しました。
火山活動が高まっていますので、硫黄山火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
【防災上の警戒事項等】
硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。