【火山情報】

2019年11月18日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月15日から18日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が29回発生し、このうち11回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2500mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。また、同火口では、期間を通じて夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。
 
 火山性地震は、16日にやや多い状態になりましたが、概ね少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 11月15日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
 11月15日       34回    2回   4回
    16日       56回    7回   0回
    17日       17回    0回   7回
    18日15時まで  19回    1回   0回
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活発な噴火活動が継続する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年11月18日06時10分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 新燃岳では、昨日(17日)19時頃から火山性地震が増加しており、噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、噴火が発生するおそれがあります。
 昨日(17日)19時頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加しており、本日(18日)06時までに21回発生しました。
 火山性微動は観測されていません。

 11月16日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                火山性地震    
 16日00時から24時まで     1回 
 17日00時から24時まで    12回 
 18日00時から06時まで    10回    
 
 傾斜計等の地殻変動観測データに特段の変化は認められません。
 
 監視カメラによる観測では、昨日(17日)20時以降、天候不良のため噴煙などの状況は不明です。

 天候が回復し次第、現地調査を実施する予定です。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、18日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【噴火警報】

2019年11月18日05時10分 発表

<霧島山(新燃岳)に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>
新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>

【火山活動の状況及び予報警報事項】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。昨日(17日)12時から本日(18日)05時までに22回発生し、多い状態となっています。

今後、噴火が発生するおそれがあり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。

【対象市町村の防災対応等】
以下の市町村で、「火口周辺警報:火口周辺警戒」が発表されました
 宮崎県小林市 鹿児島県霧島市

【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

【火山情報】

2019年11月18日02時45分 発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新燃岳では、11月17日19時頃から火山性地震が増加しており、火山活動に高まりが認められますので、今後の活動の推移に注意してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、11月17日19時頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加しており、18日02時30分までの24時間で15回発生しました。
 火山性微動は観測されていません。

 11月17日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                火山性地震    火山性微動
 17日12時から24時まで    12回       0回
 18日00時から02時30分まで  3回       0回
 
 傾斜計等の観測データに特段の変化は認められません。
 
 監視カメラによる観測では、昨日(17日)20時以降、天候不良のため噴煙などの状況は不明です。
 
 新燃岳では、火山活動に高まりが認められますので、今後の活動の推移に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 活火山であることから、火口内及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
 なお、これまでの噴火により登山道等が危険な状態となっている可能性があるため、引き続き地元自治体等が行う立入規制等に留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、18日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年11月15日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月11日から15日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が27回発生し、このうち16回が爆発でした。このうち13日02時00分の爆発では、噴煙は火口縁上3600mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で4合目(南岳山頂火口より1300mから1700m)まで達しました。また、同火口では、期間を通じて夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。
 
 火山性地震は次第に増加し、14日以降やや多い状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 11月11日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
 11月11日       24回    1回   0回
    12日       15回    0回   3回
    13日       47回    1回   7回
    14日       63回    3回   3回
    15日15時まで  28回    2回   3回
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活発な噴火活動が継続する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、18日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年11月11日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和元年10月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません。
 口永良部島では、28日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。
 薩摩硫黄島では、11月2日(期間外)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げました。
 浅間山では、11月6日(期間外)に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。
 箱根山では、7日に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2019年11月11日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月8日から11日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が6回発生し、このうち1回が爆発でした。11月8日17時24分の爆発で、噴煙は火口縁上5500mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で8合目(南岳山頂火口より500mから700m)まで達しました。
 また、同火口では、期間を通じて夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

11月8日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2300トンと前回(10月15日、2800トン)と同様に多い状態でした。

 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。
 
 火山性地震は8日にやや多い状態となりましたが、概ね少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 11月8日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
 11月 8日       55回    2回   1回
     9日        6回    2回   0回
    10日       33回    1回   0回
    11日15時まで  22回    1回   0回
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活発な噴火活動が継続する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年11月08日18時05分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 南岳山頂火口では、本日(8日)17時24分に爆発が発生し、噴煙が火口縁上5500mまで上がりました。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、本日(8日)17時24分に爆発が発生し、噴煙が火口縁上5500mまで上がり、東に流れました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は、8合目(南岳山頂火口より500mから700m)に達しました。
 
 噴煙が火口縁上5000m以上に上がったのは、2016年7月26日の昭和火口での噴火以来です。南岳山頂火口では、2000年10月7日以来です。
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活発な噴火活動が継続する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年11月08日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月5日から8日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が32回発生し、このうち12回が爆発でした。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で5合目(南岳山頂火口より1000mから1300m)まで達しました。
 昨日(7日)15時57分及び同日16時15分の爆発では、噴煙はぞれぞれ火口縁上3800m以上及び3500mまで上がりました。
 また、同火口では、期間を通じて夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。
 
 火山性地震は少ない状態で経過していますが、本日(8日)はやや増加しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 11月5日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
 11月 5日       41回   32回   3回
     6日       29回   28回   5回
     7日       22回   13回   4回
     8日15時まで  48回    1回   0回
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活発な噴火活動が継続する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2019年11月05日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月1日から5日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が31回発生し、このうち18回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2800mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で5合目(南岳山頂火口より1000mから1300m)まで達しました。また、同火口では、期間を通じて夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、桜島の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 11月1日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
 11月 1日       23回    0回   3回
     2日       20回    0回   6回
     3日       23回    5回   2回
     4日       44回   29回   5回
     5日15時まで  22回   13回   2回
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活発な噴火活動が継続する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。