【火山情報】

2025年04月11日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月7日から11日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、うち1回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2900mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は7合目(南岳山頂火口から約700m)まで達しました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 7日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1800トン(前回3月28日、3100トン)とやや多い状態でした。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線で長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   4月 7日        3回  1回
      8日        0回  0回
      9日        0回  0回
     10日        1回  0回
     11日15時まで   0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月11日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月9日から11日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【火山活動の状況】
 新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から増減を繰り返しており、前10日間の地震回数は非常に多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳近傍に設置している傾斜計では特段の変化はみられません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は最高で火口縁上10mまで上がりました。
 
 GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳では地震回数が非常に多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月09日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月8日から9日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【火山活動の状況】
 新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から増減を繰り返しており、4月4日から再び増加しています。前10日間の地震回数は非常に多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳近傍に設置している傾斜計では特段の変化はみられません。
 
 昨日(8日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)は検出されませんでした。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は最高で火口縁上10mまで上がりました。
 
 GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳では地震回数が非常に多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月08日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7日から8日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【火山活動の状況】
 新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から増減を繰り返しており、4日から再び増加しています。前10日間の地震回数は非常に多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳近傍に設置している傾斜計では特段の変化はみられません。
 
 本日(8日)新湯温泉付近から実施した現地調査では、新燃岳西側斜面の割れ目付近のわずかな地熱域の分布は、前回(3月5日)調査時より特段の変化は認められませんでした。また、西側斜面割れ目からの噴気も認められませんでした。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は最高で火口縁上20mまで上がりました。
 
 GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳では地震回数が非常に多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、9日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月08日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和7年3月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません(令和7年4月8日14時現在)。
 霧島山(新燃岳)では、30日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。また4月2日(期間外)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル3(入山規制)を切り替えました。
 焼岳では、3月4日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2025年04月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月4日から7日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【火山活動の状況】
 新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から増減を繰り返しており、4日から再び増加しています。前10日間の地震回数は非常に多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳近傍に設置している傾斜計では特段の変化はみられません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は最高で火口縁上50mまで上がりました。
 
 GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳では地震回数が非常に多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(火)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月4日から7日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が12回発生し、うち8回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2900mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で6合目(南岳山頂火口から約800m)まで達しました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線で長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   4月 4日        3回  3回
      5日        6回  4回
      6日        2回  0回
      7日15時まで   2回  1回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月04日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月2日から4日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【火山活動の状況】
 新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から増減を繰り返しており、3月31日以降減少していますが、前10日間の地震回数は多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳近傍に設置している傾斜計では特段の変化はみられません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は最高で火口縁上400mまで上がりました。新燃岳周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳では地震回数が多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月04日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 3月31日から4月4日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が9回発生し、うち4回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上1900mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(南岳山頂火口から約700m)まで達しました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線で長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   3月31日        2回  0回
   4月 1日        1回  1回
      2日        9回  2回
      3日        5回  0回
      4日15時まで   1回  1回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年04月02日11時10分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新燃岳では、さらなる火山活動の活発化は認められていませんが、引き続き新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、3月30日に新燃岳近傍に設置している傾斜計で山体の膨張および収縮を示す地殻変動がみられ、継続時間が10分間程度の火山性微動も発生しましたが、その後は特段の変化はみられません。
 
 同日に気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、火山活動の活発化を示す特段の変化はみられませんでした。
 
 監視カメラによる観測では、同日08時頃から10時頃にかけて新燃岳火口内の白色噴煙の量が一時的に増加しましたが、その後は特段の変化はみられません。新燃岳周辺の地熱域の状況にも特段の変化はみられません。
 
 新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から増減を繰り返しており、3月28日から30日にかけて一時的に増加しました。31日以降減少していますが、前10日間の地震回数は多い状態となっています。
 
 GNSS連続観測では、2024年11月頃から、新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられる基線のわずかな伸びが認められます。
 
 これらのことから、新燃岳火口から概ね3kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと考えられるため、本日(2日)11時00分に火口周辺警報を発表し、警戒が必要な範囲を概ね4kmから概ね3kmに縮小しました。
 一方、新燃岳では地震回数が多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。