【火山情報】

2020年08月21日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 8月17日から21日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火山活動のわずかに高まった状態が継続しています。
 
 火口直下を震源とする火山性地震は、概ね少ない状態で経過していましたが、昨日(20日)は一時的に増加しました。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳火口では、白色の噴煙が火口縁上100m以下で経過しました。
 
 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。
 
 火山性地震の回数は2019年11月以降増減を繰り返しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の増加や、火口西側斜面の割れ目において噴気や地熱域が認められるなど、火山活動がわずかに高まった状態となっています。今後の火山情報に注意してください。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震
  8月17日       12回
    18日        8回
    19日        5回
    20日       20回
    21日15時まで   7回

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月21日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 8月17日から21日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々観測されています。
 
 今期間、火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計による地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給、蓄積が継続しており、桜島島内地下へのマグマ供給も続いていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動  爆発
  8月17日       0回    0回  0回
    18日       0回    0回  0回
    19日       1回    0回  0回
    20日       0回    0回  0回
    21日15時まで  1回    0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月17日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 8月14日から17日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火山活動のわずかに高まった状態が継続しています。
 
 今期間、火口直下を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳火口では、白色の噴煙が火口縁上100m以下で経過しました。
 
 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。
 
 火山性地震の回数は2019年11月以降増減を繰り返しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の増加や、火口西側斜面の割れ目において噴気や地熱域が認められるなど、火山活動がわずかに高まった状態となっています。今後の火山情報に注意してください。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震
  8月14日        0回
    15日        0回
    16日        3回
    17日15時まで   7回

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月17日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 8月14日から17日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々観測されています。
 
 今期間、火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計による地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給、蓄積が継続しており、桜島島内地下へのマグマ供給も続いていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動  爆発
  8月14日       4回    0回  0回
    15日       8回    0回  0回
    16日       0回    0回  0回
    17日15時まで  0回    0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月14日17時35分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 8月10日から14日16時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々観測されています。
 
 本日(14日)、鹿児島県の協力により、京都大学防災研究所と合同で上空からの観測を実施しました。南岳山頂火口では、火口内の複数箇所で噴煙が上がっており、これらに対応する地熱域を確認しました。火口周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。
 
 昨日(13日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1000トン(前回8月3日、700トン)とやや多い状態でした。
 
 今期間、火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計による地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。
  
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給、蓄積が継続しており、桜島島内地下へのマグマ供給も続いていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動  爆発
  8月10日       1回    0回  0回
    11日       0回    0回  0回
    12日       0回    0回  0回
    13日       1回    0回  0回
    14日16時まで  3回    0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月14日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 8月10日から14日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火山活動のわずかに高まった状態が継続しています。
 
 火口直下を震源とする火山性地震は、10日から11日にかけて多い状態でしたが、12日以降は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳火口では、白色の噴煙が火口縁上100m以下で経過しました。
 
 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。
 
 火山性地震の回数は2019年11月以降増減を繰り返しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の増加や、火口西側斜面の割れ目において噴気や地熱域が認められるなど、火山活動がわずかに高まった状態となっています。今後の火山情報に注意してください。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震
  8月10日       44回
    11日       14回
    12日        7回
    13日        1回
    14日15時まで   0回

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月11日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和2年7月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山はありません。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2020年08月10日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 8月7日から10日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火山活動のわずかに高まった状態が継続しています。
 
 新燃岳火口では、白色の噴煙が火口縁上50m以下で経過しました。

 火口直下を震源とする火山性地震は、概ね多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 7日に山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり100トン(前回、7月1日、300トン)と引き続き観測されています。また、新湯温泉付近から実施した調査では、火口西側斜面の割れ目付近で引き続き噴気や地熱域を確認しました。
 
 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。
 
 火山性地震の回数は2019年11月以降増減を繰り返しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の増加や、火口西側斜面の割れ目において噴気や地熱域が認められるなど、火山活動がわずかに高まった状態となっています。今後の火山情報に注意してください。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震
  8月 7日       27回
     8日        4回
     9日       11回
    10日15時まで  37回

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月10日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 8月7日から10日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、昨日(9日)05時38分に爆発が発生し、多量の噴煙が火口縁上5000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は、雲のため不明でした。その後は、ごく小規模な噴火が時々観測されています。
 
 昨日実施した現地調査及び電話による聞き取り調査では、鹿児島市、姶良市、霧島市、湧水町及び宮崎県と熊本県の一部でこの噴火による降灰を確認しました。桜島島内で大きな噴石は確認できませんでした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、8日21時以降、山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されていましたが、9日05時38分に発生した爆発に伴い概ね解消されました。
 
 7日に桜島の南西側を震源とする火山性地震が増加してやや多い状態となりましたが、8日以降は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給、蓄積が継続しており、桜島島内地下へのマグマ供給も続いていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動  爆発
  8月 7日      68回    0回  0回
     8日       3回    0回  0回
     9日       4回    0回  1回
    10日15時まで  1回    0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2020年08月09日17時30分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 南岳山頂火口では、本日(9日)05時38分に爆発が発生し、噴煙が火口縁上5000mまで上がりました。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生する恐れがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、本日(9日)05時38分に爆発が発生し、噴煙が火口縁上5000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は、雲のため不明でした。その後、火山性地震は少ない状態で経過しており、ごく小規模な噴火が時々観測されています。
 
 本日実施した現地調査及び電話による聞き取り調査では、鹿児島市、姶良市、霧島市、湧水町及び宮崎県と熊本県の一部でこの噴火に伴う降灰を確認しました。桜島島内で大きな噴石は確認できませんでした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、昨日(8日)21時以降、山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されていましたが、本日05時38分に発生した噴火に伴い概ね解消されました。
 
 桜島で火口縁上5000m以上の噴煙を監視カメラにより観測したのは、2019年11月8日17時24分に南岳山頂火口で発生した爆発による火口縁上5500m以来です。なお、6月4日の爆発に伴う噴煙は、気象研究所の解析によると、火口縁上約8000m以上に上がったと推定されています。

 桜島では、南岳山頂火口を中心に、引き続き噴火活動が継続すると考えられます。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。