【火山情報】

2023年11月13日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 11月6日から13日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。硫黄山では火山活動が高まった状態と考えられます。硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

【火山活動の状況】
 GNSS連続観測では、硫黄山近傍の一部の基線において、2023年5月頃から硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びが継続しています。
 
 硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で200mまで上がるなど、活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側500m付近では、高さ10mの弱い噴気を観測しました。
 
 硫黄山付近の浅いところを震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 火山活動が高まった状態と考えられることから、硫黄山火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月13日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月10日から13日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、11日22時40分に噴火が発生し、噴煙は火口縁上1200mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は9合目(南岳山頂火口から約400m)まで達しました。また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 GNSS連続観測では、桜島島内の一部の基線で2023年1月頃から山体膨張に伴うとみられるわずかな伸びが認められていましたが、4月頃から停滞しています。また、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では、長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、南岳山頂火口や昭和火口において今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  11月10日        2回  0回
     11日        4回  0回
     12日        1回  0回
     13日15時まで   1回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月10日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月6日から10日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 6日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2700トン(前回2日、1300トン)と多い状態でした。
 
 GNSS連続観測では、桜島島内の一部の基線で2023年1月頃から山体膨張に伴うとみられるわずかな伸びが認められていましたが、4月頃から停滞しています。また、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では、長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、南岳山頂火口や昭和火口において今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  11月 6日        5回  0回
      7日        3回  0回
      8日        1回  0回
      9日        4回  0回
     10日15時まで   2回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月09日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和5年10月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山はありません(令和5年11月9日14時現在)。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2023年11月06日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月3日から6日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、桜島島内の一部の基線で2023年1月頃から山体膨張に伴うとみられるわずかな伸びが認められていましたが、4月頃から停滞しています。また、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では、長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、南岳山頂火口や昭和火口において今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  11月 3日        1回  0回
      4日        3回  0回
      5日        1回  0回
      6日15時まで   1回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月06日16時00分 発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震は11月に入り減少し、火山活動がさらに高まる傾向は認められません。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震は10月下旬に増加しましたが、11月に入り減少しています。火山性地震は、10月28日から本日(6日)15時までの10日間で167回(速報値)発生しています。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内、新燃岳西側斜面割れ目付近の噴気の状況及びその周辺の地熱域に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震は減少し、火山活動がさらに高まる傾向は認められませんが、今後の火山活動に留意してください。

【防災上の警戒事項等】
 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関する解説情報(臨時)の発表はこれで終了します。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月06日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月30日から11月6日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。硫黄山では火山活動が高まった状態と考えられます。硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

【火山活動の状況】
 GNSS連続観測では、硫黄山近傍の一部の基線において、2023年5月頃から硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びが継続しています。
 
 硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で300m以上に上がるなど、活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側500m付近では、高さ10m未満の弱い噴気を観測しました。
 
 硫黄山付近の浅いところを震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 火山活動が高まった状態と考えられることから、硫黄山火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月05日16時00分 発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加しています。火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。今後の情報に注意してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加しており、火山活動はやや高まっています。火山性地震は、10月27日から本日(5日)15時までの10日間で204回(速報値)発生しています。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内、新燃岳西側斜面割れ目付近の噴気の状況及びその周辺の地熱域に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳では、噴煙等の状況に特段の変化は認められませんが、火山性地震が増加しており、今後火山活動がさらに高まる可能性があります。今後の火山活動に関する情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月04日16時00分 発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加しています。火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。今後の情報に注意してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加しており、火山活動はやや高まっています。火山性地震は、10月26日から本日(4日)15時までの10日間で226回(速報値)発生しています。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内、新燃岳西側斜面割れ目付近の噴気の状況及びその周辺の地熱域に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳では、噴煙等の状況に特段の変化は認められませんが、火山性地震が増加しており、今後火山活動がさらに高まる可能性があります。今後の火山活動に関する情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(日)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2023年11月03日16時00分 発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加しています。火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。今後の情報に注意してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加しており、火山活動はやや高まっています。火山性地震は、10月25日から本日(3日)15時までの10日間で237回(速報値)発生しています。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内、新燃岳西側斜面割れ目付近の噴気の状況及びその周辺の地熱域に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳では、噴煙等の状況に特段の変化は認められませんが、火山性地震が増加しており、今後火山活動がさらに高まる可能性があります。今後の火山活動に関する情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(土)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。