2023年08月30日11時00分 発表
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
昨日(29日)、新燃岳の西側約2kmのやや深いところを震源とする地震が一時的に増加しましたが、その後、火山活動の高まりは認められません。
【火山活動の状況】
昨日(29日)17時頃から19時頃にかけて、新燃岳の西側約2kmのやや深いところを震源とする地震が一時的に増加しました。このうち、17時43分頃に発生した地震では、霧島市横川町で最大震度1を観測しました。
昨日20時以降、同領域で地震は観測されていません。新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。
地殻変動観測では、火山活動によると考えられる特段の変化は認められません。
監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の状況は雲のため不明です。新燃岳西側斜面割れ目付近の噴気の状況に特段の変化は認められません。
これらのことから、火山活動の高まりは認められません。
昨日からの新燃岳の西側約2kmのやや深いところを震源とする地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
地震回数
8月29日 19回
30日10時まで 0回
【防災上の警戒事項等】
活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。