2022年12月08日16時00分 発表
本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和4年11月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。
【火山活動の状況】
警報・予報事項に変更のあった火山はありません(令和4年12月8日14時現在)。
【防災上の警戒事項等】
2022年12月08日16時00分 発表
本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和4年11月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。
【火山活動の状況】
警報・予報事項に変更のあった火山はありません(令和4年12月8日14時現在)。
【防災上の警戒事項等】
2022年12月06日18時00分 発表
本日、第151回火山噴火予知連絡会において、前回(第150回、令和4年7月5日)以降の全国の火山活動について以下のとおり評価を行いました。
また、参考として気象庁が発表している噴火警報・予報(噴火警戒レベル)についても併せてお知らせします。
【火山活動の状況】
桜島
南岳山頂火口では、7月中旬から噴火活動が活発となっています。
火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、7月以降増加し、概ね多い状態で推移しています。
姶良カルデラ及び島内の地盤変動には、大きな変動は認められません。
姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部では長期にわたり供給されたマグマが蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、現在噴火活動がみられる南岳山頂火口を中心に、引き続き活発な噴火活動が継続すると考えられます。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)発表中
諏訪之瀬島
御岳(おたけ)火口の噴火活動は、9月下旬から10月中旬にかけて一時的に活発化したものの、2022年4月中旬以降、低下しています。
地殻変動観測では、6月頃から諏訪之瀬島西側のやや深部におけるマグマの蓄積量の増加を示すと考えられる変動が観測されています。また、島の西側を震源とするA型地震が5月頃から増加しています。2019年から2020年にかけても同様の活動がみられ、その後噴火活動がさらに活発化しました。
諏訪之瀬島では、今後も噴火が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)発表中
西之島
10月1日から12日にかけて噴火が確認されましたが、溶岩の流出は認められていません。西之島の地表面温度は、3月中旬頃から島の周囲と比較してわずかに高い傾向となっており、火山活動は継続しています。これまでの活動経緯を考慮すると、今後、火山活動がより活発化する可能性もあります。
【参考】火口周辺警報(入山危険)発表中
海徳海山
8月から、変色水等が確認されています。今期間、認められた変色水は、火山活動の活発化を示していると考えられます。今後、噴火が発生する可能性がありますので、火山活動の推移に注意が必要です。
【参考】噴火警報(周辺海域)(周辺海域警戒)発表中
硫黄島
7月上旬から8月上旬にかけてと10月前半に翁浜沖で小規模な噴火が発生し、新鮮なマグマが噴出したと推定されます。GNSS連続観測では、島全体の隆起を示す地殻変動が長期的に継続しており、地震活動、噴気の状態もやや活発な状態が続いています。このような中でマグマの噴出が初めて観測されたことから火山活動が高まる可能性もありますので、今後の火山活動の推移に注意が必要です。
【参考】火口周辺警報(火口周辺危険)発表中
薩摩硫黄島
火山性地震や火山性微動の発生状況に特段の変化はありません。火山ガス(二酸化硫黄)放出量は1日あたり1,000トン前後の状態が継続しており、時折噴煙が高くなるほか、夜間に火映を観測しています。長期的には熱活動が高まった状態が続いていることから、硫黄岳火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)発表中
焼岳
山頂付近の微小な地震活動や、山頂付近での緩やかな膨張の可能性のある変化は継続しています。また、焼岳周辺では数年おきに震度1以上を観測する地震を含む活発な地震活動がみられます。中長期的に焼岳の火山活動は高まってきている可能性がありますので、今後の火山活動の推移に注意が必要です。
【参考】噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)発表中
鶴見岳・伽藍岳
伽藍岳付近では、7月8日に浅い所を震源とするA型地震が一時的に増加しました。翌9日以降は少ない状態となっています。
鶴見岳では火山性地震は少ない状態で経過しましたが、鶴見岳付近が震源と推定されるB型地震が時々発生しています。
地殻変動観測では、特段の変化は認められません。
現時点では噴火の兆候は認められませんが、火山活動の推移に留意が必要です。
【参考】噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)発表中
霧島山(新燃岳)
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が2022年3月27日に多い状態となりましたが、その後は増減を繰り返しながら次第に減少し、7月下旬以降は少ない状態で経過しています。
新燃岳火口内及び新燃岳西側斜面の割れ目では、噴気活動や地熱域の状況に特段の変化は認められません。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は検出限界未満で経過しています。
GNSS連続観測では、2021年12月以降、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びがみられていましたが、7月頃から停滞しています。また、新燃岳付近の膨張を示すと考えられる基線のわずかな伸びは、6月以降停滞しています。
現時点では噴火の兆候は認められませんが、今後の活動の推移に留意が必要です。
【参考】噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)発表中
口永良部島
新岳火口では、2020年8月30日以降、噴火は観測されていません。
火山性地震は4月以降概ね少ない状態で経過していましたが、7月30日から31日にかけて古岳付近の浅い所が震源と推定される地震が一時的に増加しました。8月1日以降は概ね少ない状態となっています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は概ね50トン以下と少ない状態で、検出限界を下回ることもあります。GNSS連続観測では、2021年5月以降、特段の変化は認められません。
口永良部島では、火山活動は低下しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低いと考えられます。
【参考】噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)発表中
【防災上の警戒事項等】
2022年12月05日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
12月2日から5日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、活発な噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、噴火が4回発生し、このうち1回が爆発でした。2日03時40分に発生した爆発では、噴煙が火口縁上3200mまで上がりました。また、3日19時29分に発生した噴火では、気象衛星の観測によると、噴煙は火口縁上3000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で5合目(南岳山頂火口より1000mから1300m)まで達しました。
また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
12月 2日 5回 1回
3日 2回 0回
4日 1回 0回
5日15時まで 3回 0回
なお、12月3日19時29分及び19時53分の爆発として通報した現象に関しては、精査の結果、噴火として計数しています。
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、9日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
2022年12月02日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
11月28日から12月2日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、活発な噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、このうち1回が爆発でした。2日03時40分に発生した爆発では、噴煙が火口縁上3200mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が6合目(南岳山頂火口より800mから1100m)まで達しました。
また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
11月28日 1回 0回
29日 14回 0回
30日 0回 0回
12月 1日 2回 0回
2日15時まで 5回 1回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、5日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
2022年11月28日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
11月25日から28日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
11月25日 4回 0回
26日 5回 0回
27日 1回 0回
28日15時まで 1回 0回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、12月2日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
2022年11月25日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
11月21日から25日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、このうち1回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2200mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で9合目(南岳山頂火口より300mから500m)まで達しました。
また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
21日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり700トン(前回11月14日、1100トン)とやや少ない状態でした。
火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
11月21日 5回 1回
22日 1回 0回
23日 5回 0回
24日 4回 0回
25日15時まで 2回 0回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、28日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
2022年11月21日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
11月18日から21日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、活発な噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、噴火が5回発生し、このうち2回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2200mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。
また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
11月18日 17回 0回
19日 4回 0回
20日 9回 1回
21日15時まで 4回 1回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、25日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
2022年11月18日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
11月14日から18日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、活発な噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、噴火が5回発生し、このうち2回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上1300mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で8合目(南岳山頂火口より500mから700m)まで達しました。
また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
14日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1100トン(前回11月1日、1900トン)とやや多い状態でした。
火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
11月14日 1回 0回
15日 7回 1回
16日 13回 1回
17日 21回 0回
18日15時まで 9回 0回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
2022年11月14日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
11月11日から14日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
11月11日 1回 0回
12日 1回 0回
13日 3回 0回
14日15時まで 0回 0回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、18日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
2022年11月11日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
11月7日から11日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、10日21時30分に噴火が発生し、噴煙は火口縁上1000mまで上がりました。
また、同火口では夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
11月 7日 0回 0回
8日 0回 0回
9日 2回 0回
10日 0回 0回
11日15時まで 1回 0回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。