【火山情報】

2022年08月01日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 7月29日から8月1日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震は増減を繰り返しながら、やや多い状態で経過していましたが、7月下旬以降、減少傾向がみられています。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内及び西側斜面割れ目付近の噴気の状況に特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる伸びが認められましたが、7月頃から停滞しています。また、新燃岳を挟む一部の基線においては、今年(2022年)4月以降わずかな伸びが認められましたが、6月以降は停滞しています。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は減少傾向がみられていますが、増減を繰り返しています。今後の情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年07月29日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 7月25日から29日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震は増減を繰り返しながら、やや多い状態で経過していましたが、7月下旬以降、減少傾向がみられています。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内及び西側斜面割れ目付近の噴気の状況に特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる伸びが認められましたが、7月頃から停滞しています。また、新燃岳を挟む一部の基線においては、今年(2022年)4月以降わずかな伸びが認められましたが、6月以降は停滞しています。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は減少傾向がみられていますが、増減を繰り返しています。今後の情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8月1日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年07月29日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月25日から29日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 南岳山頂火口では、噴火が22回発生し、このうち5回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2200mまで上がり、雲に入りました。弾道を描いて飛散する大きな噴石が最大で6合目(南岳山頂火口より800mから1100m)まで達しました。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 25日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2100トン(前回7月22日、1900トン)と、多い状態でした。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 桜島島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、7月18日09時頃から観測されているわずかな山体膨張は、20日15時以降概ね停滞しています。
 
 GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びが認められていましたが、3月頃から停滞しています。
 
 桜島では、火山活動が活発化する傾向は認められませんが、現在も噴火活動が継続していることから、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震  爆発
  7月25日        5回  2回
    26日        8回  0回
    27日        4回  2回
    28日        8回  1回
    29日15時まで  18回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8月1日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年07月28日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 昨日(27日)から本日(28日)15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、昨日(27日)20時00分に噴火警戒レベルを5(避難)から3(入山規制)に引き下げました。その後、火山活動が活発化する傾向は認められません。
 
 桜島の南岳山頂火口では、昨日から本日15時までに、噴火が8回発生し、このうち2回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上1900mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が最大で6合目(南岳山頂火口より800mから1100m)まで達しました。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 桜島島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、7月18日09時頃から観測されているわずかな山体膨張は、20日15時以降概ね停滞しています。

 桜島では、火山活動が活発化する傾向は認められませんが、現在も噴火活動が継続していることから、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年07月27日20時10分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 桜島では、南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなりました。

【火山活動の状況】
 桜島の南岳山頂火口では、7月24日20時05分に爆発が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から東方向へ2.4kmを超えて飛散しました。
 
 その後は、噴火や爆発が時々発生していますが、火口から2kmを超えて大きな噴石が飛散する噴火は発生していません。
 桜島島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、7月18日09時頃から観測されているわずかな山体膨張は、20日15時以降概ね停滞しています。
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う振幅の小さな継続時間の短い火山性微動が発生しました。
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量に大きな変化はみられません。
 現在のところ大規模な噴火が発生するような兆候は認められません。
 
 これらのことから、桜島では、南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと判断し、本日(27日)20時00分に噴火警戒レベルを5(避難)から3(入山規制)に引き下げました。しかしながら、現在も噴火活動が継続していることから、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(木)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【噴火警報】

2022年07月27日20時00分 発表

<桜島に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表>
桜島では、南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなりました。
<噴火警戒レベルを5(避難)から3(入山規制)に引下げ>

【火山活動の状況及び予報警報事項】
桜島の南岳山頂火口では、7月24日20時05分に爆発が発生し、大きな噴石が火口から2.4kmを超えて飛散しました。その後は、噴火や爆発が時々発生していますが、火口から2kmを超えて大きな噴石が飛散する噴火は発生していません。

桜島では、南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと考えられます。しかしながら、現在も噴火活動が継続していることから、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

【対象市町村の防災対応等】
以下の市町村で、「噴火警報:避難等」から「火口周辺警報:入山規制等」に引き下げられました
 鹿児島県鹿児島市

【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

【火山情報】

2022年07月27日16時00分 発表

<噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)が継続>
 桜島の南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、24日20時05分に爆発が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から東方向へ2.4kmを超えて飛散しました。昨日(26日)から本日(27日)にかけては、爆発や噴火が時々発生し、噴煙は最高で火口縁上2200mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石が最大で6合目(南岳山頂火口より800mから1100m)まで達しました。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、7月18日09時頃から観測されているわずかな山体膨張は、20日15時以降概ね停滞しています。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う振幅の小さな継続時間の短い火山性微動が発生しました。
 
 桜島では、山体膨張は概ね停滞しており、現在のところ規模の大きな噴火が発生する兆候は認められません。ただし、今後も同程度の噴火が発生する可能性があるため、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。また、概ね2kmの範囲では火砕流に警戒をしてください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(木)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年07月26日16時00分 発表

<噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)が継続>
 桜島の南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、24日20時05分に爆発が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から東方向へ2.4kmを超えて飛散しました。昨日(25日)から本日(26日)にかけては、爆発や噴火が時々発生し、噴煙は最高で火口縁上2200mまで上がり、雲に入りました。爆発に伴う大きな噴石の飛散は、雲のため確認できていません。
 
 昨日、実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2100トン(速報値)(前回7月22日、1900トン)と、多い状態でした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、7月18日09時頃から観測されているわずかな山体膨張は、20日15時以降概ね停滞しています。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 桜島では、山体膨張は概ね停滞しており、現在のところ規模の大きな噴火が発生する兆候は認められません。ただし、今後も同程度の噴火が発生する可能性があるため、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。また、概ね2kmの範囲では火砕流に警戒をしてください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年07月25日16時00分 発表

<噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)が継続>
 桜島の南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。

【火山活動の状況】
 桜島の南岳山頂火口で、昨日(24日)20時05分に爆発が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から東方向へ約2.5kmまで達しました。その後は、爆発や噴火が時々発生し、噴煙は最高で火口縁上2200mまで上がり、雲に入りました。爆発に伴う噴石の飛散は、雲のため確認できていません。
 
 本日(25日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、風下側にあたる桜島島内の桜島白浜町から黒神町にかけて降灰を確認しましたが、小さな噴石は確認されませんでした。
 
 また、本日、九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、南岳山頂火口及び昭和火口の火口及び火口周辺の状況は雲のため不明でした。監視カメラで約2.5kmまで噴石の飛散を確認した南岳東斜面の状況に、特段の変化は認められませんでした。
 
 島内に設置している伸縮計では、昨日19時頃から山体の膨張が観測され、20時05分の爆発により収縮しました。なお、7月18日09時頃から観測されているわずかな山体膨張は、20日15時頃からその変化は概ね停滞していますが、山体が膨張した状態は現在も続いています。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 桜島では、山体膨張は概ね停滞しており、現在のところ規模の大きな噴火が発生する兆候は認められません。ただし、今後も同程度の噴火が発生する可能性があるため、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。また、概ね2kmの範囲では火砕流に警戒をしてください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、26日(火)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年07月25日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 7月22日から25日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震は増減を繰り返しながら、やや多い状態で経過しています。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内及び西側斜面割れ目付近の噴気の状況に特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる伸びが認められます。なお、新燃岳を挟む一部の基線においては、今年(2022年)4月以降わずかな伸びが認められましたが、6月以降は停滞しています。
 
 火山性地震はやや多い状態であり、火山活動がやや高まった状態となっています。今後の情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。