【火山情報】

2022年01月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 1月3日から7日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、本日(7日)01時43分に爆発が発生しました。噴煙が火口縁上1300mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。同火口で爆発が発生するのは昨年(2021年)10月8日以来です。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 4日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり800トン(前回 昨年12月20日、600トン)と特段の変化はありませんでした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、昨年11月以降、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されていますが、同年12月に入り鈍化しています。
 
 GNSS連続観測では、昨年10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びが認められています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性がありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   1月 3日        1回  0回
      4日        5回  0回
      5日        2回  0回
      6日        7回  0回
      7日15時まで   1回  1回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2022年01月03日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 令和3年12月31日から令和4年1月3日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、1日21時05分に噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が最大で7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。噴煙は火口縁上1000mまで上がりました。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、2021年11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、2021年10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びが認められています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性がありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月31日        4回  0回
   1月 1日        6回  0回
      2日       10回  0回
      3日15時まで   0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年12月31日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月27日から31日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、28日23時24分に噴火が発生し、噴煙が火口縁上1100mまで上がりました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、2021年10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びが認められています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性がありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月27日       14回  0回
     28日        3回  0回
     29日        8回  0回
     30日        1回  0回 
     31日15時まで   4回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、令和4年1月3日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年12月27日18時00分 発表

本日、第149回火山噴火予知連絡会において、前回(第148回、令和3年6月30日)以降の全国の火山活動について以下のとおり評価を行いました。
また、参考として気象庁が発表している噴火警報・予報(噴火警戒レベル)についても併せてお知らせします。

【火山活動の状況】
桜島
南岳山頂火口では、2021年5月頃から噴火活動が低下し低調な状態となっていますが、2021年9月以降わずかな活発化の傾向が認められています。
火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、やや多い状態で推移しています。
桜島島内の傾斜計及び伸縮計では、2021年9月13日から山体の隆起・膨張を示すわずかな地盤変動が観測されていましたが、10月中旬以降は停滞しました。しかし、11月以降再びごくわずかな変動が観測されています。
GNSS連続観測では、桜島島内の山体隆起・膨張を示す変動は、2020年4月頃から停滞しています。一方、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部におけるマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びは2021年6月頃から停滞していましたが、10月頃から再び伸びが認められています。
姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部では長期にわたり供給されたマグマが蓄積した状態と考えられることや、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多い状態が続いていること、桜島島内地下へのマグマの供給を示すと考えられる地盤変動も観測されていることから、現在噴火活動がみられる南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性があります。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)発表中

諏訪之瀬島
御岳(おたけ)火口では、2020年10月下旬以降、長期的に噴火活動が活発化しています。
2021年6月、9月や12月など、短期的な噴火活動のさらなる活発化がみられました。これらの短期的な活発化時に、ナベタオの傾斜計で西上がりから西下がりとなる変化が観測されました。この変化は諏訪之瀬島西側のやや深部へのマグマの蓄積と御岳火口直下へのマグマの上昇を示唆していると考えられます。また、火口中心から1km前後まで飛散する大きな噴石を多数観測しました。
2021年7月以降、噴煙の高さが火口縁上3,000mを超える噴火が複数回発生しています。
地震活動と地殻変動では、2020年9月以降、やや深部のマグマだまりへの多量のマグマの蓄積を示すような変化は認められていません。
諏訪之瀬島では、長期的に噴火を繰り返していることから、今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)発表中

西之島
8月14日に噴煙高度が火口縁上1,900mの噴火が確認され、その後も火山灰の放出が認められています。また、山頂火口からの噴気活動が継続し、山頂火口内や火砕丘北側には高温領域が確認されています。これらのことから、引き続き、小規模な噴火が発生する可能性があります。
また、2013年以降活動期と休止期を繰り返していることを考慮すると、今後、火山活動がより活発化する可能性も否定できません。
【参考】火口周辺警報(入山危険)発表中

福徳岡ノ場
8月13日から15日にかけて大規模な海底噴火が発生しました。噴煙高度は16,000m以上に達しました。8月15日には新島が確認されました。新島が確認されたのは1986年以来です。また、この噴火に伴い、大量の噴出物(軽石)が浮遊しているのが、確認されました。8月16日以降は、噴火は確認されていません。
福徳岡ノ場の過去の活動履歴を考慮すると、今後数十年程度は今回のような大規模な噴火の可能性は低いと考えられますが、気泡の湧出や変色水域が確認されるなど、活発な火山活動が継続しており、今後も噴火の可能性があります。
【参考】噴火警報(周辺海域)(周辺海域警戒)発表中

阿蘇山
中岳第一火口では、2021年10月13日から火山性微動の振幅が増大し、14日に噴火が発生しました。18日からは火山性微動の振幅がさらに増大し、20日に火砕流を伴う噴火が発生しました。10月21日以降、噴火は観測されていません。
火山性微動の振幅は噴火後小さくなりましたが、10月の振幅増大前と比べると大きな状態で経過しています。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は10月の噴火以降、多い状態が続いており、また、GNSS連続観測では、2021年9月頃から、草千里付近の膨張を示すと考えられる基線の伸びが認められています。これらのことから、今後も中岳第一火口の周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)発表中

薩摩硫黄島
火山性地震や火山性微動の発生状況に特段の変化はありません。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1,000トン前後の状態が継続しており、時折噴煙が高くなるほか、夜間に火映を観測しています。長期的には熱活動が高まった状態が続いていることから、硫黄岳火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)発表中

口永良部島
新岳火口では、2020年8月30日以降、噴火は観測されていません。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2021年1月以降は1日あたり概ね100トン未満で経過していましたが、6月以降はさらに減少し、概ね50トン以下と少ない状態となっています。火山性地震はやや多い状態です。GNSS連続観測では、2021年2月頃からみられていた基線の縮みの傾向は5月頃から停滞しています。2021年12月に実施された水準測量でも2021年5月の結果と比較して特段の変化は認められませんでした。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出は少ないながらも継続しており、火山性地震もやや多い状態が続いていることから、引き続き火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
【参考】火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)発表中

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2021年12月27日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月24日から27日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月24日        2回  0回
     25日        7回  0回
     26日        6回  0回
     27日15時まで  14回  0回 

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、31日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年12月24日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月20日から24日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、噴煙が最高で火口縁上1100mまで上がりました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 20日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり600トン(前回13日、1200トン)とやや少ない状態でした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月20日        2回  0回
     21日        1回  0回
     22日        2回  0回
     23日        1回  0回
     24日15時まで   0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年12月20日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月17日から20日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月17日        1回  0回
     18日        5回  0回
     19日        2回  0回
     20日15時まで   2回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年12月17日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月13日から17日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 13日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1200トン(前回11月26日、1200トン)とやや多い状態でした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月13日        3回  0回
     14日        5回  0回
     15日       13回  0回
     16日        2回  0回
     17日15時まで   1回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年12月13日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月10日から13日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、噴火が3回発生し、噴煙が最高で火口縁上1200mまで上がりました。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動が時々発生しました。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月10日        4回  0回
     11日       16回  0回
     12日        2回  0回
     13日15時まで   2回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年12月10日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月6日から10日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、噴煙が最高で火口縁上1200mまで上がりました。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 8日に海上自衛隊第1航空群の協力により実施した上空からの観測では、南岳山頂火口と昭和火口の火口内及びその周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、11月に入り山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。また、山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
  12月 6日        5回  0回
      7日        4回  0回
      8日        4回  0回
      9日        9回  0回
     10日15時まで   2回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。