【火山情報】

2021年10月11日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 10月8日から11日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、8日05時17分に爆発が発生しました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。噴煙は雲のため確認できませんでした。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 桜島では、9月13日から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。

 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。また、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。

 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

             火山性地震  爆発
  10月 8日        3回  1回
      9日        2回  0回
     10日        6回  0回
     11日15時まで   1回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年10月08日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 10月4日から8日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、本日(8日)05時17分に爆発が発生しました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。噴煙は雲のため確認できませんでした。爆発が発生したのは、5月5日以来です。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 桜島では、9月13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 5日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり400トン(前回9月28日、1500トン)とやや少ない状態でした。

 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。

 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。また、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。

 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

             火山性地震  爆発
  10月 4日        3回  0回
      5日        2回  0回
      6日        0回  0回
      7日        1回  0回
      8日15時まで   3回  1回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年10月08日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和3年9月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません(令和3年10月8日14時現在)。
 諏訪之瀬島では、17日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2021年10月04日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 10月1日から4日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、9月13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。

 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が3日に発生しました。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。

 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。また、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。

 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

             火山性地震  爆発
  10月 1日        3回  0回
      2日        2回  0回
      3日        2回  0回
      4日15時まで   2回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年10月01日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 9月29日から10月1日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、9月13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。

 今期間噴火は観測されていません。
 また、南岳山頂火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。

 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。

 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

             火山性地震  爆発
   9月29日        4回  0回
     30日        5回  0回
  10月 1日15時まで   1回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年09月29日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 9月27日から29日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。
 
 桜島では、今期間噴火は観測されていません。
 また、南岳山頂火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 昨日(28日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1500トン(前回22日、2600トン)とやや多い状態でした。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   9月27日        2回  0回
     28日        4回  0回
     29日15時まで   2回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10月1日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年09月27日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 9月24日から27日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。

 南岳山頂火口では、噴火が2回発生しました。噴煙は最高で火口縁上1100mまで上がりましたが、山体膨張は解消されていません。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。

 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。

 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

             火山性地震  爆発
   9月24日        1回  0回
     25日        3回  0回
     26日        6回  0回
     27日15時まで   2回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年09月24日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 9月20日から24日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されていましたが、21日16時頃から鈍化した状態となっています。これまでの山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、2018年6月16日の南岳山頂火口における噴火のように、多量の降灰及び小規模な火砕流を伴う可能性があります。また、やや規模の大きな爆発が発生し、火口から1kmを超えて大きな噴石が飛散する可能性もあります。
 
 南岳山頂火口では、昨日(23日)01時10分に噴火が発生し、噴煙が火口縁上1100mまで上がりましたが、山体膨張は解消されていません。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   9月20日        3回  0回
     21日       10回  0回
     22日        7回  0回
     23日        2回  0回
     24日15時まで   0回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年09月22日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されていましたが、昨日(21日)16時頃から概ね停滞しています。これまでの山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、2018年6月16日の南岳山頂火口における噴火のように、多量の降灰及び小規模な火砕流を伴う可能性があります。また、やや規模の大きな爆発が発生し、火口から1kmを超えて大きな噴石が飛散する可能性もあります。
 
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 本日(22日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2600トン(速報値、前回18日、1000トン)と多い状態でした。

 20日から本日15時にかけて、火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2021年09月20日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 9月17日から20日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、2018年6月16日の南岳山頂火口における噴火のように、多量の降灰及び小規模な火砕流を伴う可能性があります。また、やや規模の大きな爆発が発生し、火口から1kmを超えて大きな噴石が飛散する可能性もあります。
 
 南岳山頂火口では、昨日(19日)16時17分に噴火が発生し、噴煙が火口縁上1000mまで上がりましたが、山体膨張は解消されていません。
 また、同火口では、本日(20日)の夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動が時々発生しました。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。南岳山頂火口を中心に、再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   9月17日        5回  0回
     18日       19回  0回
     19日        3回  0回
     20日15時まで   3回  0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。