2022年07月04日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
7月1日から4日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
【火山活動の状況】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震はやや多い状態で経過していましたが、5月中旬以降、減少傾向がみられています。
新燃岳火口内及び西側斜面割れ目付近では、噴気の状況に特段の変化は認められません。
GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる伸びが認められます。また、新燃岳を挟む基線においては、2022年4月頃からわずかな伸びが認められます。
火山性地震は減少傾向がみられていますが、GNSS連続観測で新燃岳を挟む基線においてわずかな伸びが認められることから、今後の火山情報に注意してください。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。