【火山情報】

2026年06月08日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 5日から8日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。5月30日から観測されていた山体膨張を示す地殻変動は昨日(7日)までに概ね解消されました。引き続き、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島島内の傾斜計及び伸縮計では、5月30日18時頃から山体膨張を示す地殻変動が観測されていましたが、南岳山頂火口で昨日(7日)05時頃から開始した噴火活動により、概ね解消されました。これら一連の噴火活動は断続的に7日夜まで続きました。噴煙の高さの最高は雲のため不明ですが、7日07時13分には噴煙が火口縁上1300mまで上がり、西へ流れたことを確認しました。同火口では火映は観測されていません。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線で長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震   爆発
   6月 5日        9回   0回
      6日       29回   0回
      7日       11回   1回
      8日15時まで   6回   0回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。