【火山情報】

2019年09月09日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和元年8月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません。
 浅間山では、7日に山頂火口で小噴火が発生し、今後、山頂火口から概ね4kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があると判断したことから、同日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から3(入山規制)へ引き上げました。その後、火山活動のさらなる活発化は認められず山頂火口から概ね2kmを超える範囲に影響を及ぼす中噴火が発生する可能性は低いと判断し、19日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)へ引き下げました。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2019年09月09日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 9月6日から9月9日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。振幅の小さな火山性微動が時々発生しました。
 
 9月6日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
  9月 6日        4回    7回   0回
     7日        5回   43回   0回
     8日        0回    0回   0回
     9日15時まで   0回    0回   0回
 
 桜島では、4日22時頃から山体の膨張と考えられるわずかな地殻変動が観測されていました。この地殻変動は概ね解消されていますが、引き続き大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。