2026年05月11日16時00分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
5月8日から11日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
【火山活動の状況】
桜島では、噴火活動が続いています。
島内の傾斜計及び伸縮計で7日08時頃から観測されていた山体膨張は、8日16時15分の爆発により概ね解消しましたが、昨日(10日)13時頃から再び山体膨張が観測されています。
南岳山頂火口では、噴火が3回発生し、うち1回が爆発でした。8日16時15分に発生した爆発では、噴煙が火口縁上3500mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は5合目(南岳山頂火口より約1000m)まで達しました。詳細に解析したところ、この爆発に伴い、ごく小規模な火砕流が火口より南東側へ約600m流下したことを確認しました。南岳山頂火口で火砕流が発生したのは2018年6月16日以来です。また同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
火山性地震は少ない状態で経過しています。8日に火山性微動が発生しました。
8日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2800トン(前回4月16日、2800トン)と多い状態でした。
GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線で長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 爆発
5月 8日 6回 1回
9日 1回 0回
10日 3回 0回
11日15時まで 1回 0回
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。