【火山情報】

2025年07月11日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月9日から11日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、6月27日から断続的に噴火が観測されています。
 
 昨日(10日)からは雲のため火口付近の状況は不明です。航空機からの通報によると、本日(11日)10時15分頃に噴煙を確認したとのことです。このため、噴火が発生していたもようです。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しています。火山性微動も時々発生しています。
 
 新燃岳近傍の傾斜計では、噴煙量の増大に伴い、新燃岳付近の収縮を示すと考えられるわずかな変化が観測されました。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年07月09日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月7日から9日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 6月27日から観測している噴火は、本日(9日)15時現在も継続しています。2日以降、火山性微動の振幅増大を伴う噴煙量の一時的な増大が時々みられています。期間中、噴煙は最高で火口縁上1800mまでに上がりました。
 
 7日に山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり900トン(前回6月27日4000トン)とやや多い状態でした。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しています。火山性微動も時々発生しています。
 
 新燃岳近傍の傾斜計では、噴煙量の増大に伴い、新燃岳付近の収縮を示すと考えられるわずかな変化が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年07月08日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和7年6月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません(令和7年7月8日14時現在)。
 口永良部島では、11日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。あわせて火山現象に関する海上警報を発表しました。
 霧島山(新燃岳)では、23日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。
 三宅島では、17日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
 阿蘇山では、7月4日(期間外)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2025年07月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月4日から7日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 6月27日から観測している噴火は、本日(7日)15時現在も継続しています。2日以降、火山性微動の振幅増大を伴う噴煙量の一時的な増大が時々みられています。期間中、噴煙は最高で火口縁上3300m以上に上がりました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しています。火山性微動も時々発生しています。
 
 新燃岳近傍の傾斜計では、噴煙量の増大に伴い、新燃岳付近の収縮を示すと考えられるわずかな変化が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、9日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年07月04日16時20分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月3日から4日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 6月27日から観測している噴火は、本日(4日)15時現在も継続しています。2日以降、微動の振幅増大を伴う噴煙量の一時的な増大が時々みられており、昨日(3日)13時49分には、噴煙が火口縁上5000mまで上がり、南へ流れました。
 
 昨日実施した現地調査では、鹿児島県霧島市牧園町の一部で、道路の白線が見えなくなるほどの多量の降灰を確認しました。また、13時49分頃には、現地調査中の職員が、小林市で非常に大きく聞こえる程度の鳴動を観測しました。
 また、本日実施した聞き取りによる降灰調査では、鹿児島県鹿児島市、霧島市、湧水町、姶良市、南さつま市、日置市で降灰を確認しました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しています。2日11時43分の噴火以降、火山性微動が継続して発生しています。
 
 新燃岳近傍の傾斜計では、噴煙量の増大に伴い、新燃岳付近の収縮を示すと考えられるわずかな変化が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年07月03日16時10分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月2日から3日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 6月27日から観測している噴火は、本日(3日)15時現在も継続しています。昨日(2日)から本日にかけて、噴火に伴う噴煙量の一時的な増大が時々みられ、本日13時49分には噴煙が火口縁上5000mまで上がり、南へ流れました。また、噴煙量増大時に周辺山麓で鳴動を確認しました。
 新燃岳近傍の傾斜計では、昨日11時43分と21時28分の噴煙量の増大に伴い、新燃岳付近の収縮を示すと考えられるごくわずかな変化が認められ、本日13時49分の噴煙量の増大の前後では、新燃岳付近の膨張及び収縮を示すと考えられるわずかな変化が認められました。
 
 昨日実施した現地調査では、鹿児島県霧島市牧園町の一部で、道路の白線が見えなくなるほどの多量の降灰を確認しました。また、霧島市の一部における聞き取りによる調査では、鳴動が聞こえたとの情報がありました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しています。昨日11時43分の噴煙量の増大以降、火山性微動が継続して発生しています。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年07月02日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月1日から2日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 6月27日10時25分から監視カメラで観測した噴火は、本日(2日)15時時点も継続しています。本日11時43分からは噴火に伴う噴煙量が一時的に増大し、噴煙は最高で火口縁上2800mまで上がりました。新燃岳周辺の傾斜計では、この噴火に伴い新燃岳付近の収縮を示すようなごくわずかな変化が認められました。
 
 昨日(1日)実施した現地調査では、鹿児島県霧島市及び宮崎県えびの市で降灰を確認しました。霧島市牧園町の一部では、道路の白線が見えなくなるほどの多量の降灰を確認しました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しており、前24時間の地震回数は多い状態で経過しています。火山性微動も時々発生しています。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、3日(木)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年07月01日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 6月30日から7月1日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 6月27日10時25分から監視カメラで観測した噴火は、本日(1日)15時時点も継続しています。期間中、噴煙は最高で火口縁上1300m以上に上がりました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しており、前24時間の地震回数は多い状態で経過しています。火山性微動も時々発生しています。
 
 新燃岳周辺の傾斜計では、新燃岳の地下の膨張を示すような特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、2日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年06月30日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 6月29日から30日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 27日10時25分から監視カメラで観測した噴火は、本日(30日)15時時点も継続しています。期間中、噴煙は最高で火口縁上1200mまで上がりました。
 
 本日、鹿児島県の協力により実施した上空からの観測では、新燃岳火口内の北東側で列状に並んだ複数の火孔を確認しました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しており、前24時間の地震回数は多い状態で経過しています。火山性微動も時々発生しています。
 
 新燃岳周辺の傾斜計では、新燃岳の地下の膨張を示すような特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、7月1日(火)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年06月29日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 6月28日から29日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
 
 27日10時25分から監視カメラで観測した噴火は、本日(29日)15時時点も継続しているもようです。噴煙は最高で火口縁上1600mまで上がりました。
 
 昨日(28日)、韓国岳から実施した現地調査では、新燃岳火口内の中央付近から北側にかけて、複数の箇所から噴煙が上がり、灰白色の噴煙が火口縁上800mまで上がり南側に流れていることを観測しました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しており、前24時間の地震回数は多い状態で経過しています。また、昨日から火山性微動が断続的に発生しています。
 
 高千穂河原観測点(新燃岳の南東約3km)では、23日から25日頃にかけて北西上がりの傾斜変動が観測されました。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。