【火山情報】

2025年11月21日16時10分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 11月14日から21日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙は最高で火口縁上600mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目の噴気は最高で100mまで上がりました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、11月上旬まで多い状態でしたが中旬以降減少傾向がみられています。火山性微動は観測されていません。
 
 14日に新湯温泉付近から実施した現地調査では、西側斜面の割れ目付近で、前回(5月15日)に引き続き地熱域を確認しました。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年11月14日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 11月10日から14日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙は最高で火口縁上900mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目の噴気は最高で100mまで上がりました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年11月11日16時00分 発表

 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(令和7年10月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

【火山活動の状況】
 警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません(令和7年11月11日14時現在)。
 霧島山(新燃岳)では、17日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。

【防災上の警戒事項等】

【火山情報】

2025年11月10日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 11月3日から10日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、9月以降やや少ない状態で経過しています。新燃岳周辺で11月6日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり300トン(前回10月14日、200トン)でした。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙は最高で火口縁上700mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目の噴気は最高で70mまで上がりました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年11月03日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月27日から11月3日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙は最高で火口縁上700mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目の噴気は最高で100mまで上がりました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、やや多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年10月27日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月20日から27日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11月3日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年10月20日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月17日から20日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【火山情報】

2025年10月17日11時10分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、引き続き、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、9月以降やや少ない状態で経過しています。新燃岳周辺で10月14日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり200トン(前回1日、100トン)でした。
 
 監視カメラによる観測では、9月8日以降、新燃岳火口内の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳周辺の傾斜計では、新燃岳の地下の膨張を示すような特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 火山活動に低下傾向が認められており、新燃岳では、火口から2kmを超えて影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと考えられ、本日(17日)11時00分に噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。
 
 一方、新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震が多い状態で経過しており、引き続き、弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する噴火が発生する可能性があります。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

【噴火警報】

2025年10月17日11時00分 発表

<霧島山(新燃岳)に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>
新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、引き続き、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。
<噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ>

【火山活動の状況及び予報警報事項】
新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。

火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、9月以降やや少ない状態で経過しています。

新燃岳周辺の傾斜計では、新燃岳の地下の膨張を示すような特段の変化は認められません。

GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。

火山活動に低下傾向が認められており、新燃岳では、火口から2kmを超えて影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと考えられます。

一方、新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震が多い状態で経過しており、引き続き、弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する噴火が発生する可能性があります。

【対象市町村の防災対応等】
以下の市町村で、「火口周辺警報:火口周辺警戒」が継続しています
 宮崎県小林市 鹿児島県霧島市
以下の市町村で、「火口周辺警報:火口周辺警戒」が解除されました
 宮崎県高原町

【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

【火山情報】

2025年10月13日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 10月10日から13日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、今期間噴火は観測されていません。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は、最高で火口縁上600mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目では、噴気が最高で20mまで上がりました。
 
 10日に韓国岳から実施した現地調査では、新燃岳火口内の状況は雲に覆われており確認できませんでした。西側斜面の割れ目付近では、前回調査時(8月5日)に引き続き地熱域を確認しました。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しており、期間中は多い状態で経過しています。火山性微動は3日以降観測されていません。
 
 新燃岳周辺の傾斜計では、新燃岳の地下の膨張を示すような特段の変化は認められません。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
 
 新燃岳では、6月下旬以降断続的な噴火活動がみられるなど火山活動は活発な状態であることから、引き続き、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。